
1982年にデビューし、主に少女向け漫画雑誌に多数の作品を発表。卓越した画力とドラマチックな恋愛描写で一躍人気作家となる。代表作は『ボーイフレンド』、『MARS』など。講談社「モーニング」誌上でルネッサンス期に活躍したイタリアの英雄、チェーザレ・ボルジアを描く『チェーザレ 破壊の創造者』を2005年から2021年の16年にわたって連載。新鋭ダンテ学者の原基晶を監修者に迎え、膨大な資料をもとに描く本作は日本だけでなくフランス、イタリアなどでもその美麗な作画と歴史に忠実な物語の世界観が高く評価されている。歴史上の人物の人間性に迫り、真実を紡ぎだす惣領の誠実な創作活動は、学術的探究にフィクションのもつ想像力が触れることで生まれる創造の可能性を示す。